hagifalfaの備忘録。

旅行とか色々。

北海道鉄道旅行記 四日目② 滝川→美馬牛・四季彩の丘→旭川 映え映えな丘と、青い空

旅行日:2017.08.31

四日目行程 

 

もくじ

 

 

函館本線:滝川→旭川 駅前ビルにも光と影が

乗車列車函館本線 普通 旭川行 滝川12:13→函館12:55

 

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滝川駅に到着。駅はきれいだが、駅前は閑散としていた。ロータリーにはなぜかグライダーが置いてある(地図を見たらすぐそばに小さな飛行場があるようなので、それ関連か)。

 

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駅前にはスマイルビルという、いわゆるショッピングセンター的な建物があった。が、見るからに古びた雰囲気が漂っている。時間もまだ残っていて、ちょうど昼食の時間が近づいてきたこともあるので、入ってみることにした。

 

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うお、テナントスッカスカじゃないか。図体でかいのに悲しいなぁ。なにより駅前立地なのにスーパーが入ってない。地方都市の駅前空洞化、という典型的な社会問題を象徴するかのような建物だ。どうも昔はSEIYUが入っていたらしいが、撤退してしまったらしい。

結局、中でお昼ご飯を食べられる場所は見つけられなかった。仕方がないので滝川駅に戻って、列車を待とう。

 

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滝川駅は、帯広・釧路・根室方面へむかう長大路線である、根室本線の始発駅だ。そのため滝川駅は多くのホームと構内線路を有している....

のだが、石勝線の開通によって、札幌から帯広・釧路方面の列車は、すべて石勝線を通るようになり、滝川駅を通って帯広・釧路方面へ向かう優等列車はなくなってしまった。

現在では滝川から釧路まで、8時間ほどかけて結ぶ普通列車が存在するのだが、災害によって根室本線が分断されてしまったため、この列車の通し運行は中止されている。悲しい限りだ。

 

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721系。

やってきた普通列車に乗って、旭川へ向かう。函館本線の小樽~札幌~旭川間は電化されているから、来る列車は電車だ。

 

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途中、難読駅名である(?)妹背牛駅を通り、深川駅を越えてしばらくするとトンネルに入る。ここは山地の中を石狩川が貫いた地形になっており、函館本線はトンネルで抜けている。以前は川沿いに沿って線路が走っており、途中には「神居古潭(カムイコタン)」という何とも北海道らしい駅が存在した。

 

ja.wikipedia.org

 

山地を抜けると市街地が広がり、旭川駅へと到着する。

 

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この写真は夕方に撮った写真。

 

旭川駅も新しい駅舎だが、違うのは駅前にある(写真で言えば右側)商業施設であろう。ここはイオンモール旭川駅前というショッピングセンターであり、比較的新しい建物である。フードコートもあり、多くの人でにぎわっていた。同じ駅前でも、滝川と旭川、こうも違ってしまうものなのか...

滝川でできなかった腹ごしらえを、このイオンにあるはなまるうどんで済ますことにした。

 

asahikawaekimae-aeonmall.com

 

富良野線旭川→美馬牛 カラフルな大地に青い空

乗車列車富良野線 普通 富良野行 旭川13:46→美馬牛14:27

 

今日の宿泊地は、稚内への始発に乗るために旭川になるのだが、せっかくなので富良野方面の観光地に行ってみることにする。

 

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列車はキハ150系である。さすが富良野行の列車だからなのか、乗客が多い。特にこの列車は外国人の割合が高かったように感じた。

列車が出発したのだが、2両編成の気動車が真新しい高架駅から出発していくのはなんだか不釣り合いな感じがする。高架区間が終わった後しばらくは市街地が続く。旭川ベッドタウンが広がっているらしい。

西御料駅を過ぎると、ようやく北海道らしい景色が広がってくる。

 

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低木の間を、まっすぐ進んでいく。


14:27、美馬牛駅に到着する。

 

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驚いたことに、美馬牛駅で多くの乗降があった。さすが観光路線。

とはいえ、富良野線も現状の観光利用だけでの維持はむずかしいとJR北海道から発表されている。現実は厳しいものだ...

 

 

 

四季彩の丘 図らずもベストシーズン!

滞在時間:3時間4分(美馬牛駅で乗車予定列車までの残り時刻)

 

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美馬牛駅は無人駅だが、赤屋根に白壁の駅舎がある。最近塗り替えられたのだろうか、比較的発色がよく、今迄に遭遇してきた赤屋根白壁の駅舎のような年季はあまり感じなかった。

美馬牛駅の近くには、四季彩の丘という割と有名な観光地がある。北海道の雄大な自然を背景に広がるお花畑だ。ここへ向かう。といっても、あまり下調べをしたわけではなく、ちょうどいけそうなところにあったからふらっと行く、という程度だ。

美馬牛駅から四季彩の丘までは徒歩で30分弱。割と距離があるが体力でゴリ押す。10日分の荷物を詰めたリュックサックを背負っているので、楽な道のりではないが。

途中、美馬牛小学校が見えてくる。

 

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敷地外から撮影。

なんと、鐘のついた三角屋根の塔がある小学校なのだ。北海道らしい粋な計らいじゃないか。とはいえ小学校だから、立ち入り禁止ですよ。外から写真を撮りましょう。

 

周囲は、これぞ北海道!という平原が広がっている。

 

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なだからな丘が広がっている。こういうなだらかな丘が広がる風景は、日本ではほとんど北海道ぐらいでしか見られないのではないか。本州四国九州はどこまで行っても山か、平地は本当にペッタンコで起伏のない土地だ。そう意味では、北海道に行くと外国に来たような気分になる。その丘の上に畑や牧場が広がっているからなおさらだ。

 

そんな雄大な景色を眺めながら歩き進めていくと、四季彩の丘にたどり着く。

 

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写っているのは私です。

四季彩の丘、というカラフルな文字に負けないくらいカラフルな風景が広がっていた。しかもちょうど丘の上にいるから、遠くまで見渡せるぞ。

 

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近くに見える花も遠くに見える花もみっちり植えられていて、お花のじゅうたんという表現がふさわしい。白、青、緑、赤といった色が視界一面に広がる。風景というより、主題と背景がきっちりした絵画のような景色だ。

 

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上の写真は、この旅行以来ずっと僕のラップトップの画面にしているやつだ。なんてったって映える。

 

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しばらく眺めていると、頭上を飛行機が飛んで行った。青空の中を飛行機が飛んでいくのを眺めるのは好きだ。ほとんど動きのない空の中を、飛行機だけがまっすぐ突き進んでいく様子は、飛行機がこの景色の中で孤高の存在っぽくてかっこいいじゃないか。

 

景色を味わったところで、何か食べたくなってくる。四季彩の丘にはちょっとした売店スペースがあって、そこで軽食等が売っているのだ。歩き疲れて甘いものを欲していた僕たちは、ソフトクリームに手を出す。

 

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食べかけ御免。

北海道のフルーツと言ったらハスカップかメロンだろう。ここではメロンのソフトクリームが売っていたので、迷わず購入。メロンの味がしっかりするソフトクリームだ。おいしい!

どうでもいい話だけど、かき氷にかけるメロンシロップ、あれは果汁全く入ってないよな。「ホンモノの」メロン果汁が入ったメロンシロップをかけたかき氷、ちょっと食べてみたい。...いやまてよ、前にどこかで食べたな。わかったら追記しよう。

 

 

富良野線:美馬牛→旭川 一本早い列車で戻ろう

乗車列車富良野線 普通 旭川行 美馬牛16:15→旭川17:02

 

予定滞在時間は3時間ほどだったが、そんなに時間はつぶせない。暇を持て余してもあれなので、旭川には一本速い列車で戻ることにした。

そうなると滞在時間は1時間50分ほど。列車までの時間はそんなに余裕がなくなるので、自然に歩みが速くなる。まあ、大体杞憂に終わるのだが、乗り遅れて1時間、何もない駅に取り残されるよりはましだ。

案の定無難な時刻に到着。16:15発の旭川行で旭川へ向かった。

 

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右奥が富良野線。左は旭川⇔網走の特急「大雪」。

 

 

旭川 らぅめん青葉で、懐かしの一杯を

滞在時間:約13時間

 

旭川の宿泊場所...も、ネカフェである。旭川のコミックバスター。

 

www.xn--pckhtyr3f0e1k.jp

 

旭川市街にはいくつかのネカフェがあるのだが、旭川駅周辺のネカフェはここが唯一である。ネカフェというのは、そこそこの規模の市街地があるところなら大抵の場所にはあるのだが、貧乏鉄道旅行者には大きなネックがある。

駅から遠いことが多いのだ。だいたい国道の、それもバイパス沿いにあるから、鉄道駅とは全く無関係な立地なのである。お気に入りの快活CLUBも、旭川にあることにはあるのだが、駅から遠い。そういう意味では、旭川は貧乏鉄道旅行者には良心的な(?)街といえる。

 このときの家計簿を見ると、12時間パックでつけた時刻が17:50頃になっているから、おそらく途中外出OKだったと思うのだが、サイトを見ると途中外出について書かれていない。今はダメになったのか...?利用する人は直接確認してほしい。

 

 さて、途中退出してどこへ向かったかというと、題名にも記したラーメン屋、「らぅめん 青葉」である。戦後間もない旭川で屋台を初めた、旭川ラーメンの始祖ともいうべきラーメン屋である。

 

ja.wikipedia.org

 

そんならぅめん青葉が、なぜ思い出の一杯なのか。厳密にいえば、味は覚えていない。

 

僕が3歳ぐらいの時、家族で北海道に行った。記憶はほぼないのだが、どうやら旭川へも立ち寄ったらしい。親曰く、その時に青葉にも行ったらしいのだ。

ラーメンを頼んでさあ食べようとしたとき、僕はトイレに行きたくなってしまったのだそうだ。3歳だから一人で行くことができなかった。母親が連れていくしかなかったのだ。さあラーメンを食べようとした母親は、「ラーメンが伸びちゃうよ!!」と思いながら僕をトイレに連れていくことになった。おかげで焦って食べることになってしまったらしい。

そんな話をよく聞くものだから、ここはいかなくてはいけないと思った、思い出の(?)ラーメン屋なのだ。

 

では早速いただく。

 

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醤油ラーメン750円。旭川ラーメンは、スープの上に張ったラードの膜が特徴である。寒い地域で、スープが冷めてしまわないようにする配慮らしい。このスープはthe醤油ラーメンといった感じだが、旭川ラーメンが必ずしも醤油ラーメンというわけではないようだ。

だんだんと冷えてきた夜の旭川で、熱々のラーメンは身に沁みる。素朴な味だが、スープはちぢれ麺とよく絡まって醤油の香りが伝わってくる。うめぇなぁ。

左奥に見えているのは訪問者ノートだ。昔来たことがある、という話をしたら、お店の方が昔のやつを引っ張り出してきてくれた。その時来たメモは残っていなかったが(たぶん書いてない)。最新のノートには、足跡を残しておいた。またいつか、訪れたら見せてもらおう。

 

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tabelog.com

 

明日は朝が早い。朝ごはんを前日のうちから買って、ネカフェに戻ることにした。

 

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旭川歩行者天国、平和通り買物公園。日本初の恒久的歩行者天国である。都市計画を専攻(しようと)している者にとっては興味深い場所だ。

 

明日は北海道最北端の地、宗谷岬へ向かう。なんと旭川からの日帰り鈍行行程だ。本旅行最もハードな一日といえる。しっかり寝て明日に備え.....ればいいのに、僕はマンガを読みふける。友人はサッカーの試合に一喜一憂。

こうして寝不足が確定した。

北海道鉄道旅行記 四日目① 札沼線&徒歩 札幌→滝川 数字がポツン、な時刻表

旅行日:2017.08.31

四日目行程 

 

もくじ

 

 

札沼線:札幌→石狩当別 超閑散路線の光と陰・光編

乗車列車札沼線 普通 石狩当別行 札幌6:58→石狩当別7:38

 

朝、快活CLUBの無料朝食を済ませ(大した量じゃないが)、ネカフェを出ると、昨日同様肌寒い。本当に8月なのか?と疑いたくなる気温だ。薄着に震えつつ札幌駅へ向かう。

 

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この日の一番列車は札幌6:58発、札沼線石狩当別行きだ。通称は学園都市線である。(なぜか列車の写真が残っていなかった。スミマセン。)

本来は「札幌と石狩沼田を結ぶ路線」で札沼線なのだが、新十津川石狩当別間は1972年に廃止、札幌~石狩当別間は都市化によって通勤路線となり、札沼線には学園都市線の通称が与えられた。

近年は通勤区間の電化を達成したこともあり、札幌を出てからしばらくは、住宅地の屋根を眺めながらピカピカな高架橋の上を進む区間が続く。平日の朝、通勤通学の方向とは逆向きだというのに、6:58発の列車にはそこそこ人が乗っていた。おじさんっぽい人多いし、もしかしてみんな新十津川まで行く人...?

 

などとと考えてたら7:38石狩当別到着。この40分で札幌都市圏から抜け出した感じだ。

 

 

札沼線石狩当別新十津川 超閑散路線の光と陰・陰編

乗車列車札沼線 普通 新十津川行 石狩当別7:45→新十津川9:28

 

石狩当別駅では、案の定乗車していた多くの人が新十津川行に乗り換えた。

 

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この写真は石狩月形駅で撮影。

ここから先は非電化区間(実際は次の北海道医療大から)になるので、昨日乗りなれたディーゼルカーのご登場。一両編成のローカル列車が旅行客でいっぱいになった。

石狩当別を出発すると、今までの郊外風景とは打って変わって、田畑が続く石狩平野らしい風景が広がる。

 

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裏を返せば、人家がぽつぽつとしか見えなくなったということだ。

4,50分ほど走ると、ちょっとした街が見えてきて、石狩月形駅に到着する。ここで小休止し、対抗列車と入れ違う。

 

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ちょっと時間があるので駅舎へ。

 

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いいですねぇこじんまりした駅舎。屋根が青いだけの何の特徴もない駅。函館本線で見た無人駅に比べれば、古びた印象はそんなにない。石狩月形の駅には、一日に下り8本、上り6本の列車が到着する(2017.08.31現在)。

 

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この待合室は北海道らしいというべきか。長椅子とお座敷、そしてストーブ。夏休み中なので使用されてはいないが、冬になるとここで学生や地元の人が列車が来るのを待つのだろう。エアコンじゃなくて石油ストーブなのは電気が来なくなった時のためなのか、はたまた昔のままなだけなのか。

そういえば僕の小学校は石油ストーブが残っていて、冬になると牛乳を載せてホットミルクにしていた。ここを使うであろう学生たちも、ストーブで何か温めたりするのだろうか...?そうだとしたらエモいな。

 

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そうこうしている間に、行き違いの一両編成がやってきた。鉄道好きの人たちがやってくる列車の写真を撮る。のに交じって僕も写真を撮ります。

ちなみに石狩月形駅は、札沼線非電化区間の唯一の交換駅である。つまりここから先、新十津川まではまだ10駅ほど残っているのに、一列車しか入れないのだ。完全に超閑散路線仕様である。

新十津川行は8:40に石狩月形を出発。旅行客に交じって、多少学生もいたと思う。

 

列車は再び、これまでのような広大な田園風景の中を行く。途中一つ一つそこにある無人駅に止まっていくが、当然人は乗ってこない。というかほぼ家がない。

 

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途中、材木輸送をするトラックを見かけた。今時こんな原木まんまの木を満載したトラックを見る機会など貴重だろう。

 

9時過ぎに浦臼駅に到着。ここもちょっとした街になっている。

札沼線の真骨頂はここからである。浦臼駅までは、一日数往復の列車が石狩当別からやってくる。しかし、ここから先の浦臼新十津川区間は違う。マジで一日一往復しかこない。もはやこの区間は実用的な意味で存続しているとは言い難い状況である。

 

そんな札沼線は、当然以前から廃線が取りざたされていたが、昨年(2018年)、ついに廃止が確定的であることが発表された。

 

news.mynavi.jp

 

乗車した感想としては、浦臼か、じゃなくても石狩月形ぐらいまでもう少し生き延びるのではないかと思ったが、思ったより早く廃止になってしまったようだ。電化されたのが北海道医療大学までだった時点で、既に望みはなかったということか。

この記事にも書かれている通り、来年のGWまでは運行されるようなので、気になる人は乗りに行ってみよう。

 

 

新十津川駅 これが始発で最終です。

 

列車が浦臼駅を出ると、20分ほどで終点の新十津川駅に到着する。

 

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一本のホームと、一本の線路。非常に簡素な終着駅である。ここまで列車に乗ってきた同行者たちもホームへ降りて、パシャパシャと写真を撮る。旅行者でなく、この駅で降りてどこかへ向かう人など、だれもいなかったはずだ。

 

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終点、新十津川駅名標。ここから先に線路はない。

ちなみに新十津川というのは、周囲に十津川駅がある、または過去あったというわけではない。この駅がある町の名前が新十津川町なのだ。十津川村、といえば和歌山県の山奥にある村のことだが、そこの人々が開拓使としてやってきたのがこの地とのことで、行政の名前が新十津川、となっている。町の紋章も十津川村のそれと同じだ。

 

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ホームと駅舎の間にあるスペースでは、地元の保育園だろうか、子供たちが遊んでいて、降りてきた僕たちに札沼線の塗り絵をプレゼントしてくれた。唐突でちょっとびっくりしたが、うれしいハプニングである。

新十津川に9:28に到着した列車は、9:40に折り返し石狩当別行として戻っていった。ものの12分ほどの停車時間である。そしてこの9:40発が、新十津川駅の始発であり、最終列車なのである。列車は保育園の園児と保育士さんのお見送りを受けてホームからゆっくり発車していった。

駅に残った人は、列車に乗っていた人に比べて大分少なかった。多くの人が折り返しの列車で戻っていったのだろう。これを逃せば列車が来るのは明日だから、当然のことではあるが。

 

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列車がいなくなったホーム。

さて、お待ちかねの「衝撃の時刻表」を見ることにするか。

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す、すげえ...。ほんとに9:40のところだけがぽつんと記入されている。他の各時間帯の部分は空白で、たった一本の列車のためにこの大きなスペースが割かれた状態になっている。無用の長物といっても差し支えない状態だ。

お次は超閑散駅の御姿を拝見しよう。

 

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んん~100点満点ですね。白壁に赤屋根。青に白抜き文字の駅名。ひさしの部分の塗装が剥げて年月を感じさせるのが超閑散駅にふさわしいというかなんというか。ストーブ用だろうか、青銅色の煙突がちょこんと出ているのも、北海道らしいアクセントだ。

 

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駅の周りには何もない。駅の位置自体は新十津川町役場からも近く、辺鄙なところにあるわけではないのだが、駅の隣にはちょっとした商業施設などがあるわけではない。そこに駅があるだけだ。

 

とはいえ、駅前に全く何もないわけではない。

 

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駅のすぐ近くに、「おやすみどころ 寺子屋」と掲げられた小さな建物がある。どうやら喫茶店のようなのだが、この中で札沼線グッズも売られていた。

 

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JR北海道公式の入場券もここで購入した。

(注:現在は駅構内に観光案内所が設置され、そこで販売されているらしい。

 観光案内所(JR札沼線・新十津川駅舎内) | 北海道新十津川町観光・イベント情報 しんとつかわで遊ぼう )

 

また先述したように、新十津川町役場も駅からすぐである。新十津川町役場では、札沼線新十津川駅の到達証明書を発行してもらった(こちらも現在では駅構内で対応してくれるらしい。)。

 

 

徒歩:新十津川駅滝川駅 鉄路がなけりゃ歩くのだ

所要時間:約1時間



さて、新十津川駅の終電を見送ってしまった我々はどうするのか。歩くのである。

札沼線新十津川駅から、函館本線滝川駅まで歩く。同一路線でなく、一見脈絡のない駅間を歩くように見えるが、地図を見てくれればその意味も分かるだろう。

 

 

 

このとおり、新十津川駅滝川駅は道のりで4.5km程度の距離しか離れていない。しかも新十津川に着くのが9:40に対し、これ以降の時刻で最も早い、滝川駅函館本線下り列車は12:13発の旭川行なのである。

函館本線は、岩見沢以東はほとんどが特急列車であり、普通列車については1時間半に一本、滝川からの旭川行となれば12:13の前が7:58発というひどい有様なのだ。

 

実は新十津川町役場から滝川行のバスが出ており、9:56発というちょうどよい便が存在する。

www.navitime.co.jp

 

とはいえ、このバスで移動すると滝川に早く着きすぎてしまうので、時間つぶしがてら歩くというのは正解だっただろう。滝川駅前に何か大してあるわけではないし。(正解だ...よね?)

 

今回は上の地図で言えば、国道275号線を経由するルートを歩いた。朝はあんなに寒かったのに、今は逆に暑いぐらいだ。寒暖差が大きいのは、さすが北海道、亜寒帯気候といったところか。

途中、石狩川を渡る。

 

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川面に波がほとんど立っていなかったので、空が綺麗に映っていた。空が青いだけで、どんな景色も美しく見える。

 

橋を渡ると、景色は市街地へと変わっていく。線路をくぐった後右方向へ進むと、滝川駅に到着した。

北海道鉄道旅行記 三日目③ 函館本線 小樽→札幌 2つの都市をプチ観光

旅行日:2017.08.30

三日目行程

 

もくじ

 

 

小樽到着 歴史感じる水路と陸路

滞在時間:約1時間

 

古風な小樽駅

小樽は比較的大きな街である。久々に人の活気を感じる。

 

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古風な印象を感じさせるこの駅は、1934年建造の北海道内初RC造駅舎である。

小樽駅 - Wikipedia より) 

茶色い外壁に緑の駅名版、かくかくした駅舎は、レトロな街並みで観光客を集める小樽の玄関口にはふさわしい駅舎だと思う。

 

天気は悪いが小樽運河

小樽は、北海道に上陸して最初の観光地らしい観光地なのではないか。今日の宿泊地は札幌。小樽から札幌は快速を使えば30分ほどなので、余裕を持った観光ができる。

とはいっても、そんなに長居してもしょうがないので、メインは小樽運河の観光ということにした。駅から運河までは歩いて10分ほどで着く。

 

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小樽運河沿いには、レンガ造りの倉庫や、リメイクされてカフェとなっている建物が立ち並んでいる。微妙にカーブしていて奥行きを感じやすいのがポイントだろう。

 

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よく観光雑誌で載ってるのは、このアングルだと思う。あいにく日没前、しかも曇り空の日だったから、ちょっと見栄えは微妙だった。しかも逆光だし。夜になるとオレンジ色の街灯がついて、とっても良い雰囲気になるのだろう。

 

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こんな感じで、運河を行く遊覧船もいた。夜とかなら乗りたい。今回は時間も金もないので、ぼちぼち駅のほうへ戻る。

 

小樽運河クルーズ

otaru.cc

 

町中の廃線 手宮

小樽運河から少し駅の方へ戻ると、踏切が見えてくる。手宮線だ。

 

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手宮線といっても、現役の鉄道路線ではない。1985年に廃止された貨物線である。

Wikipedia

手宮線 - Wikipedia

 

この廃線跡が遊歩道として整備されているのだ。この時点で線路が残されているのが見えている。さあ、右をむこう。わくわく。

 

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おおおー。しっかり過ぎるほどに残ってますね。でも市街地の中に取り残された廃線跡感はちゃんと残されていてよい。バラスト部分をびしっときれいなのではなく、ところどころ草が生えているのが素晴らしいですね。

廃線跡といえば、線路がはがされて「線路があったんですよー」みたいな二本線をひいてサイクリングロードになっているところも多い。さすがに何十キロも線路を残しておくのは大変なんだろうけど、手宮線ぐらいの距離なら線路まで残すのも可能なのか。廃線跡もうまく残せれば観光資源になるんですね。鉄道ファンとしてはうれしい限りです。

 

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普通にマンションとかがたってるのがなおよい。廃線など日本中に溢れているけれど、町中に廃線がよく残っているところはなかなかない。ほとんどは何の痕跡もない道路になってしまうか、よくて遊歩道だ。ここは町中で、線路が残っていて、草まで生えていて、もしかしたら市の手宮線担当者は廃線マニアなのかもしれない。

 

手宮線跡をてくてく歩いていると、元来た道に戻る。まだ夜ごはんまで時間があるので、札幌に向かうことにした。実は手宮線跡地を歩いていくと博物館があって、鉄道車両が保存されているのだが、それはまたの機会ということで。

小樽市総合博物館|見る!知る!楽しむ!のりもの博物館


というわけで、小樽駅に向かった。

 

 

函館本線:小樽→札幌 久々の通勤(?)列車

乗車列車函館本線 快速エアポート180号 新千歳空港行 小樽17:30→札幌18:02

 

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快速エアポート号。たぶん書いた通りの列車に乗ったはずだ。エアポート号は新千歳空港まで直通しているやつだが、これにのれば札幌までは30分ぐらいだ。

乗り込むと思いのほか混んでいて、久々に都市の混雑した列車を体験することになる。席を確保できたので外でも眺めていようかと思ったが、疲れで眠りに落ちてしまう。途中海沿いを走る区間をうっすら見たことは覚えている。が、海が見えなくなってからの記憶がないので、完全に寝落ちしてしまったようだ。

気づいたころには札幌である。

 

 

札幌到着 いざ北海道最初の宿泊地へ

滞在時間:約13時間

 

札幌駅写真撮影タイム

午後6時過ぎ、ホームはすでに帰宅客で人が増え始めていた。とはいえ、せっかく札幌駅に着いたので写真撮影しないわけにはいかない。

 

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キハ183系国鉄時代からのベテランさんですね。今では北斗とオホーツクあたりに使われている。つくづく国鉄色のままにしといてほしかったな・・・と思う。

 

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キハ283系。平成に入ってから導入された、振り子式気動車である。何年か前に出火した事故がありましたね。スーパーおおぞら・とかちを中心に使われている。

 

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789系電車。 カムイとかすずらんとかに使われている。この色は以前青函連絡する特急「スーパー白鳥」に使われていたが、新幹線開通で特急が廃止になったため、車両が余って札幌に連れてこられた。

今回は貧乏旅行だけど、時間の関係で特急には一回お世話になることがある。

 

 

初ネカフェでいきなりの失態

北海道最初の宿、それはネカフェである。というか、この旅行の宿泊地はほとんどネカフェである。

この旅行をするまで全く知らなかったのだが、貧乏旅行者には宿泊場所をネカフェにして宿泊費を浮かせるという方法がある。ネカフェは大体ナイトパックという、夜限定の少し安い料金パックが存在する。これを使えば、一晩2000円未満で宿泊することが可能だ。

ネカフェの良いところは、当然だがインターネット使い放題、マンガ読み放題であることである。それどころかソフトドリンクも飲み放題である。ビジネスホテルなどに泊まったら、どんなに安くても3000円台。ドミトリーやカプセルホテルでも2500円以上はするだろう。ネカフェなら飲み物付きで1000円台なのだから、貧乏学生は使わざるを得ない。

 

とはいえ、ネカフェにももちろん欠点はある。

プライバシーが完全には確保されない

場所によっては完全個室のところもあるが、通常ネカフェは仕切りがあるだけのスペースで、入り口に鍵もついていない。女性にはなかなかきついものがある(場所によっては女性専用スペースがあるところもあるが)

寝心地はそんなに良くない

スペースはベッドではなく、マットのようなものであるところが大半(たまにカーペットもある)。当然寝心地はよくない。ネカフェ連泊はだいぶ体力を使うことになる。

滞在時間が増えると料金が増える 

1000円台といっても、それは8時間程度の場合の話だ。たとえば12時間滞在するとなると、2300~2500円ぐらいのところがほとんどだと思う。

 

こういう欠点もあるが、それでもネカフェは思ったより快適だったので、これ以来多用している。

 

さてどんな失態をしたかというと、これはネカフェの欠点の一つでもあるのだが「途中退出できない」ということである。それを知らずに、一回入った後途中退出しようとしていた。駅近のネカフェに荷物を置いてすすきのに行ければ便利だなと思っていたのだが、これは下調べ不足だった。

結果、10数分ネカフェ内を眺めるためだけに、500円ほどの利用料を無駄に払うことに。旅行に失敗はつきものだ。というかこんなの失敗のうちにも入らん。他の事案を考えれば.....(その話はまたいつか)

 

 

名所を見つつスープカレー

そんなわけでネカフェで無駄に時間を食ってしまったが、気を取り直してご飯を食べに行くことにした。気づけば時刻は19時。札幌の街を歩いて、すすきの方面へ向かう。

 

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しばらく歩くと、かの時計台が見えてきた。札幌時計台って有名だけど、三大がっかりみたいに言われることもある。確かに知名度の割にはインパクト薄め......だけどまあ、建物そのものは北海道っぽくて(?)いいと思う。函館本線の駅の時にも思ったことだが、木の白塗り壁+赤屋根はなんとなく北海道の牧場を思い起こさせる。

 

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さらに歩くと、大通公園にぶつかる。公園の方を向くと、正面に時計台が見えるのだ。ちょっと前に名古屋のテレビ塔を見たばかりなので、なんとなくそれを思い出す。

普段東京タワーとスカイツリーに見慣れている東京人としては、それはそれはこじんまりしたものだ。とはいえ、名古屋のテレビ塔もそうだがこれはこれで、ちんまりしたかわいらしさがあるなあと思った。

 

この大通公園を駅のほうから南に向かって超えると、北海道最大の歓楽街、すすきのに到着する。すると、煌々と光る赤いネオン看板が目に入った。

 

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なんのことはないただのマックの看板なのだが、なんと看板がネオンである。ネオン看板のマックなんて初めて見た気がする。そもそも最近のマックの看板はもっとシックになってるし、カタカナマクドナルド表記がピカピカしてるのがバブリーさというか、時代を感じる。

昔家族で夜の首都高に乗ったりすると、車窓にネオン広告がよく見えたが、最近はLEDが増えてきて、ネオンを見る機会が減ってきたような気がする。ネオンが煌々と光る街は不夜城っぽさがあって好きだ。

 

すすきのでは日本最北の路面電車も見ることができた。

 

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タクシーの横を進んでいく路面電車。少し前に札幌市電は路線が伸び、環状運転を開始した。

 

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西四丁目駅。この駅はもともと終点駅だったけど、新規開業にともなって移設されたらしい。既設区間は車道中央部を走っている路面電車も、新設部分は歩道寄りを走っているため、立派なバス停のような作りになっている。要はただ屋根を付けてあるだけなのだが、全面真っ白でつなぎ目の見えないシンプルさが好印象だ。そのうち汚れが目立ちそうだけど。

 

ようやくスープカレーのお店に到着。ばぐばぐというお店である(ちなみに東京にも支店がある。東京は何でも支店があるな... 知らん間に閉店になってました。)。

 

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人生初スープカレー。お値段は確か1000円ちょいだったかな。貧乏旅行にしては奮発してしまった。

スープは鉄鍋に入っているから熱々になって出てきた。猫舌にはつらいが、何とか口に運ぶ。ピリッとする感じがメインで、普通に食べるカレーよりもかなりあっさりしたカレーという感じだった。スパイシーさに集中したい人はこっちのほうがいいかも。個人的にはまあ、これで一回食べれたからいいやという感じかな。

 

ばぐばぐ

札幌スープカレー「ばぐばぐ」BAGBAG |すすきの本店、白石店、南1条店 デリバリーもOK!

 

 

 繁華街・すすきのを眺めつつ今度こそネカフェへ

再びすすきのの街へ出て、今夜の寝床(ネカフェ)に向かう。結構な大通りを歩いていたのだが、ふと店側のほうへ目がいく。

なんと、店の中にバニーちゃんがいるのが思いっきり見えた。Oh.....すげえぜすすきの.....刺激が強いぜ..... いつも思うのだが、歌舞伎町は規制がしっかりしてるので全然客引きされなくなったけど、ほかのところはそうでもないので平気で客引きされてむしろ繁華街らしさを感じる。すすきのにもいっぱいいましたね。

あとびっくりしたのが、そこで!?みたいなところで焼きトウモロコシだかジャガバタだか何かを売っている人がいた。売り物が北海道だ....!!もそうなのだが、こんな繁華街のど真ん中で食い物の露店ですかカオスですね。むしろもう一回すすきの行きたくなったけど。

 

札幌駅とすすきのを結ぶ道路の地下には立派な地下道が整備されていた。

 

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やっぱ雪国だからなんだろうか。結構な距離に結構な広さの地下道が広がっていた。このサイズの地下道の割には柱が細い気がする。新宿駅新宿三丁目の地下道もこれぐらいきれいにしてほしい。

せっかくなので、さっぽろ駅札幌市営地下鉄もチラ見していくことにした。入場券はなかったので初乗り乗車券を買った。

 

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地下鉄南北線。札幌の地下鉄はレールではなく、ゴムタイヤ式。東京で言えばゆりかもめと同じだ。

 

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こちら東豊線。こちらもゴムタイヤ式だ。車両は新しそうだ。ただ駅は割と古臭い感じで、東京の丸ノ内線とか銀座線とかの古めな駅の感じを思い起こす。今後いつお目にかかるかわからない車両を写真に収めて満足満足。重い荷物をもって疲れてきた脚に鞭打ってネカフェ・快活クラブに向かった。

ちなみに友人には先にネカフェに向かってもらった。わざわざお金払って駅に入るだけなんて鉄オタムーブにつき合わせるのも申し訳ないし。僕は9時頃ネカフェに到着した。ちなみに宿泊したのは札幌南口店である。

 

前述したように、このネカフェ利用は以降の旅行における数多のネカフェ利用の第一歩であり、そしてネカフェ利用に味を占めた瞬間だった。

ジュース飲み放題、ソフトクリーム食べ放題、マンガ読み放題で寝泊まりできる。寝床の貧相さとセキュリティの弱さに目をつぶれば天国であり、これ以来ネカフェは旅行本来の目的から外れたもう一つの旅行の楽しみとなるのだった。漫画のせいで旅行中の寝不足が問題になったのは言うまでもない。

さあ、君も快活clubの虜になろう。

www.kaikatsu.jp

 

 明日は「始発であり最終である列車」に乗る。

北海道鉄道旅行記 三日目② 函館本線森~小樽 駅弁、監獄、駅弁

旅行日:2017.08.30

三日目行程

 

もくじ

 

 

函館本線:森→長万部 いかめしのサイズが...??

乗車列車函館本線 普通  長万部行 森10:07→長万部11:19

 

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車両はさっきまでと同じ、キハ40系。この列車は森発ではなく、函館発。ということはここまで乗ってきたやつに乗らなくても、これに乗ればダイレクトに長万部に行けたということである。もちろん前述の通り、ちゃんと理由があったからわざわざ朝早い列車に乗ったのだけれど。結果として森駅でものすごい時間ができてしまったのである。

かくいうこの列車も、森駅での停車時間は33分。さすが北海道である。ふたたびガラガラの車内のまま、列車は森駅を出発した。

 

さて、先ほど森駅で買ったいかめしを開ける。

 

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パッケージの写真は前回の記事にも載せたが、正直買った時の感想は「なんかちっちゃくね?しかも高くね?」だった。手に持ってみたが、やっぱり小さい。僕がよく見たいかめしのパッケージは、もっと縦長で「いかめし」の文字も縦書きだったはずだ。

ふたを開けてみる。

 

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やっぱり小さいな。前食べたときはこんな手のひらサイズみたいなイカじゃなかったぞ。

ここで、弘前のイガメンチのことを思い出した。今年(2017年)のイカ不漁らしい。つまりイカが取れないから、駅弁も小さくなるし、値段も高くなるということなのだろうか。ドーンとイカが入ってるのを期待していたから、少し残念だ。

でも味はあの味だ。甘辛のイカの中に、ぎっちり詰まったもち米は今まで通り。歯ごたえのあるイカともちもちもち米のボリューム感....!!! 素朴な味なのに何でこんなにおいしいんだ.....!!!

駅弁は本当に期待を裏切らない。これだから、駅弁は駅でこそ、とか言っといて、デパ地下の駅弁祭りにはついつい足が向くのだ。

 

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森から長万部まではひたすら海沿いだ。 北海道ではよく見るのだが、線路と海の間に何かあるわけではなく、ただ野原が広がっている。もちろん海ギリギリを走ることもあるのだが、駅と駅の間に家はほとんどなく、手つかずの土地だらけというところに、北海道らしさを感じる。

1時間15分ほどで、長万部駅に到着する。森駅で待ってた時間より移動時間のほうが短い。 

 

 

 

長万部駅 再び長時間待ち 

乗り継ぎ時間:1時間39分

 

1. 監獄(?) 理科大長万部キャンパスへ

森駅ほどではないが、またしても長時間待ちである。1時間40分乗って、2時間半待って、1時間15分乗って、1時間40分待つ。五稜郭で、普通列車乗車と同じタイミングで特急に乗れば、森駅を発車するころには札幌についてしまう。

ここでラッキーイベントが発生。なんとJR東日本の豪華列車「TRAIN SUITE 四季島」が長万部駅にやってきた。

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テンションマックスです。

この手の豪華列車の中では、JR九州の「ななつ星in九州」が有名だが、JR東日本にも同じような豪華列車があるのだ。まさかこんなところでお目にかかれるとは。北海道に乗り入れるとは知らなかった。

豪華車両だけあってスペースを広くとってあるのだろうか、想像以上に食パンみたいな車両のゴツさである。ただ中はめちゃめちゃ豪華だ。木組みの廊下とか、窓がとても大きいラウンジ・食堂とかが見えた。

 

www.jreast.co.jp


四季島の興奮は冷めやらないが、森駅とは違って、ここ長万部ではちゃんと寄りたいところがある。もちろん有名駅弁のかにめしも大事だが、その前にここへ行かなければいけない。

 

東京理科大学基礎理工学部長万部キャンパス。

 

基礎理工学部の一年生は入学式の途中で長万部へ向かって退出するという都市伝説(?)のある長万部キャンパス。こんな時でなければくる機会などそうそうあるまい、ということで足を運んでみることにした。

長万部キャンパスへは駅から歩いて20分。不便だなぁ~と思いつつ、ひとまず坂を上りきると到着する。

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校門から校舎まで遠いな・・・。というか、あまりにも人の気配がしない。普通に入っていいようなので入ってみる。

 

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どうやらメインの入り口らしいが、とても無機質な階段だ。

それにこのキャンパス、あっちもこっちも芝生が整備されている、というかもはや草原の中にキャンパスがあるといっても過言ではない。しかし本当に人がいない。この気配を見る限り、夏休み中は学生も教授もみんな東京に戻っているのだろうか。

 

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校舎の裏側に回ると、小高い丘になっていた。そこも青々と茂る草原。都市からも遠い、それどころか駅からも遠いこのキャンパスであるが、好きな時にいつでも野原に寝っ転がれるキャンパスというのはなかなかレアなのではないだろうか。

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うまいこと撮れば、おおよそ大学には見えない写真が撮れる(友人氏がwindows XPのデスクトップっぽい写真が取れそうと言っていた)。ちょうどよく一本の木がたっていて、北海道の富良野あたりを感じさせる。ここでCDジャケットの撮影とか、どうだろうか(なんのおすすめだ)。

寮っぽい棟もあったが、やっぱり人はいないようだ。この様子を見る限り「帰ってる」というよりは「帰らされている」という感じだったのだが・・・ 

それと、同行者曰く「長万部キャンパスは周囲にあまりにも何もなさ過ぎてキャンパス内にちょっとしたゲーセンやコンビニがあり、娯楽がそこで完結するようになっている」という都市伝説があるとのことで探してみたが、残念ながらそれらしきものは見当たらなかった。都市伝説はやはり都市伝説か。情報求ム。

 

草原は気持ちよかったけど、いてもやることがないので駅に戻ることにした。さっきより近道で帰れないのかな・・・と探していると、発見しました、近道。

 

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こんなにうっそうとした大学通用門はここにしかないのではないか。学校を出たら突然ハイキングが始まった気分だ。ちょっと不安になりつつも歩いていくと、元来た道に出た。確かに近道だったが、この道夜は真っ暗で使えないだろ.... そもそもそんな時間に出て行かないのかもしれないけど。っていうか正門から出てもだいぶ真っ暗なんだろうけど。

 

とまあ、理科大長万部キャンパスをさんざんやべえ所みたいな書き方してしまったが、ここに閉じ込められるのは一年間らしいので、自然が好きで、北海道に一年ぐらい住んでみたい!とかいうのなら、むしろこんなに最適なところはないのではないだろうか。終われば普通に首都圏のキャンパスなわけだし。

というわけで、もし大学受験が控えていて、終わったら北海道に行きたいといっている人が周囲にいたら、ぜひ東京理科大学基礎工学部をお勧めしてあげよう。学費で北海道に行けるぞ(?)。

 

同じ道を歩いて駅に戻るだけじゃつまらないので、海沿いを歩く。もうちょっと晴れてるとよかったんだけど。

 

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駅に戻り、買い出しのために駅の近くのドラッグストアに行ったら、こんな張り紙を発見。

 

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歓迎 東京理科大学

長万部に愛されてんなぁ(?)理科大

しかし理科大がここにある経済効果なんてどれぐらいなんだろうか。平成29年度の入学者数は315人になっていた。高校の1学年ぐらいか・・・ しかしこの街で300人分の経済活動が増加するとなると、その増加比率はそこそこになるのだろう。

ふと「大学誘致 メリット」で検索したら、こんな記事が出てきた。記事中で長万部キャンパスについて少し触れられているが、ここについては割と順調らしい。

www.sankeibiz.jp

 

 

2. いかめしに続き、かにめしをいただく。

さあもうひとつの目的に向かおう。それは駅弁のかにめしを買うこと。

かにめしは、駅のキオスク・・・ではなく、駅前に直売所があるらしい。・・・それもう駅弁ではないのでは?と思ったが突っ込まない。 駅を出てすぐのところにあるので、わかりやすい。 

 

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電車で来て買う人より、車で買いに来た人のほうがよっぽど多そうだ。かにめし1093円を購入。

 

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列車に乗り込んでから撮影。

 

時間がないので、いかめしの時同様電車に持ち込むことにした。

 

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長万部駅では、珍しい「そばの駅弁」も売られている。以前はこちらも時刻表にに際されていたが、最近は記載されていないので「なくなっちゃったのかな・・・」と思っていたが、実際はかにめし同様、直売店で買う方式でのこっているらしい(この日は見た感じやってなかったので、廃業してしまったのかと思った)。長万部に来た際には、ぜひこちらの駅弁も試してほしい。

 

 

函館本線長万部倶知安 駅弁は海の幸、景色は山へ

乗車列車函館本線 普通 倶知安行 長万部13:18→倶知安14:57

 

長万部駅へ戻ると、さっきとは違う車両が止まっていた。

 

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車両形式はキハ150。ここまで来るのに乗ってきたキハ40と違い、JR化後に登場した車両である。

ボックスシートに乗り込み、かにめしを開封する。

 

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これは想像してたのとちょっと違うな。てっきりボイルしたかにの身をほぐしたやつがのってるのかと思ったが、そうでもないらしい。どっちかといえばフレークみたいな感じで、水分のないやつだった。しかしこれがごはんと合う。甘辛いシイタケもカニとよくマッチしてた。

 

公式サイトに、まさに「カニの身をほぐしてのせたやつじゃないんだ」という感想に対する答えが載っていた。フレーク状になってるのはちゃんとしたこだわりだそうで。

www.e-kanaya.com

 

僕がかにめしを食べている間に列車は発車し、函館本線は苫小牧方面へ向かう室蘭本線と別れる。ここから先の函館本線は、通称「山線」。それに対する「海線」は、室蘭本線のことだ。僕が海の幸かにめしを食べる一方、「山線」は、その名の通り、山の中へ入っていく。

「山線」の線路は、蛇行しつつ山を登っていく。車内はいままでよりも乗客が多い。祖そんな状況だったので直接見ることはできなかったが、途中で動物(鹿?)に遭遇し、列車が止まるということもあった。

 

そういえば以前、家族旅行で北海道を訪れたことがあった。流氷を見に来たのにブリザードで網走に到達すらできないという、ある意味思い出深い旅行なのだが、この旅行の〆は寝台特急北斗星に乗ることだった。人生初めての寝台列車(個室のデュエットだった)にとても心躍ったのを憶えている。

そんなウキウキの寝台列車だったのだが、夜の北海道内で「ドン」という音と共にすごい勢いで急停車したことがあった。何かと思ったらまさかの鹿。小学生ながらに、北海道すげえな、、、と思ったものだ。

 

倶知安までの道のりでは、こんな駅を通る。

 

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その名も「昆布」駅。食べ物駅名としては結構有名な駅なのではないか。もちろん降りるわけにはいかないので車内から見るだけだが。

14:57、長万部から1時間20分ほど。昆布から三駅で倶知安駅に到着する。そういえば倶知安長万部もそうだけど難読駅名か。倶知安(くっちゃん)、長万部(おしゃまんべ)である。小さいころから時刻表を眺めて「鉄分」の恒常的過剰摂取状態にあった僕としては難読でもなんでもない。最近は昔ほど熱くはなくなったなぁ。大学生になって乗り鉄はだいぶ加速してるけど。

 

 

函館本線 倶知安→小樽 徐々に増えてくる乗客

乗車列車函館本線 普通 小樽行 倶知安15:18→小樽16:26

 

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倶知安駅舎。


ここでは20分ぐらいしかないのと、乗り換え客、倶知安からの乗車客で結構乗客がいるのですぐに席をとる。あとは友人と交代でトイレに行くぐらいだ。小樽行のキハ40に乗り込む。

 

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羊蹄山のふもとにある倶知安は冬はスキーで有名だが(ニセコも近い)、乗客が多いということは夏でも比較的観光地になっているのか。そんなこんなで車内は混雑しているが、発車した列車はここちよいディーゼル音と共に、再び山の中を進んでいく。

 

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窓を開けてみたりなんかして、風を感じる。気持ちいいというよりは大分強く風が当たるので、長くは開けてられないが。

途中の余市駅では、マッサンでもおなじみのウイスキー工場があるからだろうか、外国人観光客が多く乗ってきたりもした。

16:26、倶知安から一時間ほどで小樽駅に到着した。

北海道鉄道旅行記 三日目① 青函フェリーから函館本線五稜郭~森へ 北海道は寒いなぁ

旅行日:2017.08.30

三日目行程

 

もくじ

 

 

函館フェリーターミナル→五稜郭駅 ホットコーヒー片手に歩く8月

滞在時間:1時間半

徒歩:約30分

 

3:00頃、青函フェリーの寝台の中でセッティングしたアラームが鳴る。当然クソ眠いが、船内には到着のアナウンスが。狭い寝台の中でごそごそと着替えを済ませ、下船の準備をする。

3:20、函館に到着。乗客たちは並んで(といっても10人もいなかったが)船を降りていく。北海道にくるまで丸二日かけたのだ。ついに北の大地を踏んだ感慨もひとしお。といっても真っ暗で何も見えないので、そそくさと青函フェリーの待合室へ向かう。

まだ時刻は3:30。動こうにも動きようがない。当然選択肢は、この待合室で待つ、ということになる。まあ、待つというか、寝る、といったほうが正しい。

待合室で早速、北の大地に来たことを感じられるものがあった。

 

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ハスカップ味のいろはす・・・!確かその場で買った。水についてる風味だからブドウとあんまり変わらない気もするが、美味しい。

のどを潤して、トイレで歯を磨いて、乗ってきたほかの乗客の人と同じように待合室で仮眠をとる。青森側も函館側もそうだが、ターミナルに仮眠用のごろ寝するスペースがあるわけではないから、待合室の普通の椅子で仮眠することになる。明るいからほとんど寝れないけど。起きては寝、起きては寝、を繰り返す。

これを繰り返していたら、暗いなあと思って目が閉じて、また目が開いたら外が明るくなっていた。そろそろ起きなきゃ・・・と思いつつもう何度かウトウトした気がするけど。

 

さて、函館ターミナルから鉄道駅までの移動手段だが、こちらも五稜郭駅まで歩いた。・・・実はほかに手段があったんじゃないかと思って調べました。

まずはバスだが、こちらは青函フェリーのサイトに載っている通り、函館ターミナル前のバス停から函館駅へ向かうバスが出ている。だが15便の到着時刻は03:20。バスの始発は8:50なので、全くお話にならない。

ではタクシーはどうか。タクシーなら、5時以降に乗れば深夜料金なしで730円で五稜郭駅まで連れて行ってもらえる。二人なら割り勘して365円。・・・これぐらいなら使ってもよかったんじゃないか??これはもったいないですね。歩きましょう。

徒歩なら五稜郭駅まで約30分。なぜ函館駅ではないかというと、理由は単純で函館駅の方が遠いからである。函館駅まで歩いたら、約45分。寒空の下、重いリュックを背負って歩くならなるべく近い駅の方がいいだろう。

とまあこんな感じで、15便から函館本線の始発に乗るなら、タクシーか徒歩でしょう。貧乏学生トラベラーの僕たちは歩くしかないよね!ないよね!

 

今日乗る始発は五稜郭駅5:56発、森駅行き。徒歩30分ということで、5時頃にはターミナルを出て、駅へ向かって歩いて行った。

 

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朝焼けの中の函館山が見える。あいにく今回は時間の関係でいけないのだが、いつかあそこからの夜景も見てみたいもんだ。一時期夜景の良さにあんまりぴんと来てない時期があったけど、最近は普通にわ~きれい~と思える(花火も同様)。

さてこの北海道旅行、荷物はほとんど半そで短パン(七分丈)で、長そでパーカーを一枚持って行っただけだったのだが、外に出てびっくり。寒い。肌寒いとかじゃない。普通に寒い。

なんじゃこれ~と思って気温を調べると13℃とかだった。そりゃ寒いわ。北海道とはいえ、夏なら朝夜でも半そでで肌寒いぐらいかな~と思ってたが、完全にナメてた。途中にあったコンビニですかさずホットコーヒーを買い、飲みながら五稜郭駅へ向かう。

駅に向かって歩いていると、さすが五稜郭なマンホールを発見。

 

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函館本線五稜郭→森(藤代支線・砂原支線経由) 快晴の北海道一番列車

乗車列車函館本線 普通 森行(藤代支線・砂原支線経由) 五稜郭5:56→森7:34

 

寒さに震えつつ、五稜郭駅に到着。空は文句ない青空だ。

 

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 函館駅は行き止まり駅になっている。函館駅から伸びてきた線路は、五稜郭駅青函トンネル方面の線路と札幌方面の線路に分かれる。この駅は要衝となる駅なので、たくさんの貨物列車が止まっていた。

 

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手前の機関車は青函トンネル方面用。奥のは北海道内用の機関車だ。


しばらくすると、ディーゼル音と共に、本日の、つまり北海道の一番列車がやってくる。

 

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キハ40系という、国鉄気動車として全国的によく見るやつだ。古くなって数は減っているけど、北海道ローカル区間ではよく見るディーゼル列車だ。

車内を覗くとガラガラ。そして乗ってる乗客も半分ぐらいが旅行者(それどころか青函フェリーにもいたような気がする人もちらほら)っぽい人、という状況。

二人でボックスを陣取ると列車はディーゼル音を響かせゆっくり発車した。

 

ああもう最高かよ。だだっ広い北海道の大地を、ディーゼルカーのエンジン音をうならせ、ココン、ココン、とジョイント音を響かせながら進んでいく。写真さえあればいくらでも景色は眺められるが、この音とともに長いこと揺られる経験は、現地に行かなければできまい。 

 

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車内はこんな感じ。いわゆる旧国鉄車のボックスシートで、座り心地いいわけではないが、旅情は十分だ。

しばらく走ると、線路が分岐する。新函館北斗駅付近の地図を見ると、分岐して新函館北斗を通らずにまた合流する線路があるのがわかる。

 

 

 

これは1966年に造られた複線化・勾配緩和のための支線で、通称藤代支線と呼ばれるらしい。今乗っている列車は、こちら側を通過するのだ。あさイチのこの列車を選んだのは、藤代支線を通るから、という乗りつぶしてきな理由もある。

この藤代支線は途中、本線を下に見ながら走る。山と平野の際を走っているような感じだ。しばらく走ると景色が開けた。

 

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北海道は上陸してから数時間で、いきなり壮大な景色を見せてくれるなぁ。この山は駒ケ岳と呼ばれる独立峰で、手前の湖は小沼、駒ケ岳噴火によってできた湖だ。

この景色が見えるとすぐ、大沼駅に到着する。

 

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大沼駅に停車中の列車。

大沼駅で停車したので列車から降りてみると、あいかわらずの雲一つない晴天だ。この駅では後寄りの車両を切り離して、一両編成となる。さらに特急の通過待ちとかで、この駅での停車時間は12分。

さっきの地図を上の方にスクロールしてもらうとわかるのだが、ここで再び本線と支線である砂原支線に別れる。この列車は砂原支線経由の森行き。この一本で二つの支線を経由できるというのだから、乗り鉄的にはとっても乗り得列車なのだ。

砂原支線も先ほどの藤代支線同様、勾配緩和のためにWWⅡ末期に完成した路線である。駅数的にはこちら側のほうが多いが、列車の本数は非常に少ない。それもそのはずで、なんでそこに駅があるかわからないところに駅があるのだからどうしようもない。とはいっても、北海道ではよくわからないところに駅があるのはありがちなことだが。

だがこの路線も単に死にかけているというのではなく、現在でも貨物の上り列車は砂原支線を経由しているらしい(wikipedia参照)。旅客はいなくてもきちんと本来の目的を全うしているということか。

そういえば、北海道の駅は駅スタンプを用意しているところが多い(JR東日本は支社によってまちまち)。北海道でローカル列車に乗っていると途中の駅で時間があることも多いから、スタンプ帳を持って行って集めると楽しい。

 

6:40に列車は大沼駅を出発し、砂原支線に突っ込んでいく。砂原線では、北海道らしい駅舎をいくつか見ることができた。

 

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鹿部駅。赤屋根に白壁の駅舎がなんとなく北海道っぽいと感じるのは、この敗色が牧場を想起させるからか(なんで牧場?)。実際この配色の駅は北海道で割とよく見かける気がする。この鹿部駅は昔は有人駅だったが、今は無人駅である。

 

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渡島沼尻駅。降りてないからわからないが、機能しているかどうか怪しい。ただ北海道で昔から無人駅だったところとかは、こういう木がむき出しでトタン板屋根の待合所だったりするのだろうか、この後もちょくちょく見かけた。「北海道開拓」という言葉が似合う駅舎だ。

実際本当に昔から無人駅なのか気になって調べてみたら昔は有人駅だったらしい。本当に昔から無人の駅は駅舎なんか存在しないのかな。

 

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尾白内駅。見るからにもともと貨車だったのを改造したやつである。このパターンも北海道に本当に多い。車掌車を改造したパターンとかもある。

尾白内駅を出ると、7,8分で森駅に到着する。しょっぱなからなかなか濃い列車だった。

 

 

森駅 乗り継ぎ時間二時間半!いかめしの販売開始をひたすら待つ。

乗り継ぎ時間:2時間33分

 

7:34、森駅に到着。森駅と聞くと鉄道好きじゃなくてもピンとくるかもしれない。そう、かの有名な駅弁、いかめしの販売駅だ。

 

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長いホームにたたずむ1両編成。

この森駅では、いかめしのために降りるわけじゃない。次の乗り継ぎ列車が二時間半後なのだ。特急はそこそこ来るのだが、普通列車は全く来ない。これが北海道のローカル線である。

じゃあこの街に暇をつぶすところはあるのかって?ありませんね。朝も早いし。つまりこの何もない駅で二時間半暇をつぶすのである。

 

とりあえずコンビニに行く。森駅の近くにあったのはセブンイレブンだった。かのセイコーマートのすばらしさに気づくのはもう少し先のお話。

まあ対して時間がつぶせるわけでもなく。すぐ駅に戻ることになる。

 

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駅は比較的きれいだ。何もないけど。

仕方がないのでホームにでも入るか。18きっぷを持っていると大体中に入れてくれるが、駅によっては拒否られる。たぶん正しいのは後者なのだろう、18きっぷはあくまで乗車券だ。

森駅は親切な駅員さんだったようで、入れてくれた。

 

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北海道特有、青地に白抜き文字の柱に取り付けられた駅名看板。下にはサッポロビールの宣伝が必ずついている。これを見ると、ああ北海道に来たんだなぁと実感できる。

まあホームに入ったところで、当然大して時間がつぶれない。 

 

いったん改札を出て、特急列車が来たらまたホームに行って、写真を撮る。当然つぶれる時間は数分程度。結局、駅の待合室にいるしかなくなった。仕方なく座ってぼーっとしていると、高校生だろうか、ちょっとちゃらちゃらした格好の軍団が何やらしゃべっている。「○○の兄貴が美容師になった」とかなんとか言っていたが、そのうちの一人の発言が鮮烈だった。

いやー、マジ軽トラかっこいいと思うわ。

......え????その外見でそれ言う?早く卒業して札幌いきてーわーとかじゃなくて、軽トラですか??? 面白くてしょうがなかった。8時半とかだったと思うから、もしかして学校に遅刻確信犯してたのかもしれないけど、それでしゃべってた内容が軽トラですか...... 

まあポジティブに考えれば、ちゃらちゃらして学校さぼっていても、彼らが日本の農業を支えているのかもしれない。冗談だったかもしれないが、この際軽トラを愛し、頑張ってほしいと思う。

そんな感じで、田舎の駅での待ち時間は、ゆっくりゆっくり流れていく。

 

ひたすらぼーっとしていると、やっといかめしの販売時間がやってきた(9時ぐらいだった気がする)。駅でも、駅前の商店でも売ってるのでどっちでもいいのだが、待合室にいるので駅で購入。

 

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本当はいかめしと一緒にいかめしキーホルダーも欲しかったのだが、商店の人曰く、生産中止してしまったらしい。残念。

しかしこんなド平日に、というかそうじゃなくてもこんな田舎の駅わざわざでいかめし買う人なんているのだろうか。乗り鉄ぐらいじゃないのか。特急は一瞬しか止まらない平成の世、札幌への道中小腹がすいたからホームに降りて駅弁買おう!なんて人はいないだろうし、そもそもできない。

僕は、駅弁はその販売駅で買ってこそ価値があると思っているけど、実際のところ製造会社の森駅での売り上げなんて、全体に対して微々たるものなのだろう。東京でもしょっちゅうお見かけするしね、いかめし。

 

www.ikameshi.co.jp

 

次の列車は10:07発だから、余裕で駅で食べてしまえるのだが、朝ごはんにも昼ごはんにも中途半端な時間。次に来る列車もボックスシートだろうから、無理して駅で食べることもないので、車内で食べることにした。

というわけで、中身の写真は続きの記事で。

 

北海道鉄道旅行記 二日目③ 青函フェリーで北海道へ!

旅行日:2017.08.29

二日目行程

 

もくじ

 

 

青森駅→青森フェリーターミナル 貧乏旅行者なら根性で歩く...!?

徒歩:約30分

 

青森駅に到着すると、この日の鉄道乗車はおしまい。ここから、青函フェリーに乗り換える。

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青森ベイブリッジ

上を見上げると、青森駅を上をまたぐ青森ベイブリッジは青く光っていた(青森だからなのか?)。東京・隅田川の橋も、最近こういうライトアップを行っていたりする。

 

www.metro.tokyo.jp

 

ホームを抜けて改札を出ようとすると、青森ねぶたの像が置いてあった。

 

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こういう大きいお祭りはあまり見に行ったことはない。以前秩父夜祭を見に行ったことがあったけど、花火と山車の組み合わせは見ごたえがあった。まあめちゃ寒かった。

そういえば青森は「ねた」だが弘前は「ねた」である。何が違うのかと思ったら、単に方言の違いらしい。大した距離じゃないのに違いがあるのか...

 

さらに改札を出ると、青森といえば(?)の国鉄青函航路船、八甲田丸がお出迎えしてくれる。

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闇の中の八甲田丸。

なんでも八甲田丸は船内が見学できるようになっているらしいが、この時間では当然開いてない。

 

さて青函フェリー乗り場に向かうわけだが、鉄道から青函フェリーの乗り場は大分距離がある。

バスがある時間帯なら、公式サイトで案内されている通りバスで青森駅から新田バス停まで歩き、そこから徒歩、という手がある。また津軽海峡フェリーのターミナルまで「あももりシャトルdeルートバス ねぶたん号」なるバスを使うという手もある。終バスは青森駅21:45発(平日)。これで新田バス停までたどり着ける。

青森駅に着いたのは21:34。ギリギリ終バスに間に合う...のだが!

 

僕は「当然こんな時間にバスなんてないやろ。つか歩けばよくね?」

 

などと馬鹿なことを考えていた。書いている今知った。ぎりぎりバスがあったことを。

まあ、買い出しとか必要だし、フェリーターミナルの近くにコンビニもないだろうから結局歩くことになっていただろうと思った。一応google map で調べた。

 

 

 

あるじゃん。セブンイレブンあるじゃん!!

というわけで、実は歩かなくてもよかったようだ。終バスの新田バス停到着は22:00、青函フェリー深夜便の発車時刻は23:30。30分前の手続きが求められているので、時間が余りすぎることも、遅すぎることもない。

バスで新田に向かい、セブンイレブンで買い出しをして、フェリーターミナルへ向かうのが、23:30発の青函フェリーを利用する18きっぱー・北海道・東日本パストラベラーの最良ルートなのではないか。

 

もう一つ、タクシーという手もある。青森駅西口から1200円ほどらしい。

が、それは普通のタクシー料金。実は青函フェリー利用者には「青函フェリー de お気軽タクシー(公式サイト参照)」なる制度があり、それを利用すると760円だそうだ。二人乗りなら一人380円....そんな大きな出費じゃない.....

 

@友人 ごめんなさい。 実は他の旅行でもこの友人に多大な迷惑をかけている。本当に申し訳ない。

 

ただ、タクシー利用について気をつけなきゃいけないのは西口から乗ったほうがいいということだろう。東口から乗ると経路の関係でだいぶ料金が上がってしまう。

 ちなみに徒歩だと30分ぐらい。google map先生の結果通りだった。まあ最後まですたすた歩けての30分なので、人によっては公式サイトにあるように45分くらいかかるだろう。

 

さて、バスやタクシーが使えることを知らない当日の僕たちは、体力を使って歩くのが大きな節約になる最良の判断だと思って、ひたすら歩いて青函フェリー乗り場へ向かった。

どうしてもお金がもったいないので歩くという人には、海沿いの道は何もなくて夜は人気もあまりないということを伝えておきたい(最も、内陸側の通りも人気はないかもしれないが)。

 

 

青函フェリー青森ターミナル ガラガラの待合ターミナル

滞在時間:約1時間15分

 

フェリーターミナルに着いた。まずは乗船手続きをしなければならない。

 

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チケット売り場は閑散としていた。一応予約していったのだが、そんな必要など全く感じない人のいなさだ。名前を告げてチケットを購入する。

 

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青函フェリーでは、予約は2か月前から、電話での予約のみ行っている。支払いも事前決済はしておらず、現地で支払う方式だ。

先ほど駅からのアクセスについてあれこれ語ったが、それでも青函フェリーを利用するのは、やはりそのコスパである。チケットの写真を見ていただければわかるが、学生1人1600円である。貧乏旅行者は使わなきゃ損だぞ。細かいことは行程編参照。

 

手続きが終われば後は乗船時間まで待つだけである。待合所にはこれといって何かあるわけでもないので、椅子に座って案内を待った。

やがて時間が近くなると、船に向かって歩いていくことになる。

 

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この写真はたぶん函館港で撮影。

 

今回乗るのはこのはやぶさ号。車なしの乗客は普通に車用のタラップから乗り込んで、客室へ向かう。車なしで渡る人は10人もいなかった。行商っぽいおじさんが、先陣を切ってそそくさと船内へ向かう。 それに続いて船に向かう僕たち。だんだんテンションが上がってきた。

 

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夏休みも終わりかけの八月末、平日深夜の便は車もほとんどいなかった(この写真はまだ車の積み込み前)。だだっ広い船内の駐車スペースを見るのは初めてかもしれない。小学生の頃、徳島までオーシャン東九フェリーに乗ったことがあるが、あの時は車で満載だった。

 

青函フェリー:青森→函館 予想外のベッド利用で快適船旅

乗船便青函フェリー 15便(はやぶさ) 函館行 青森FT23:30→函館FT03:20

 

船内へ入る。意外ときれいだ。このはやぶさ号は割と最近新造された船のようで、快適な4時間を過ごせそうだなと思った。ちなみに帰りのフェリーは比較的古い船だったらしく、内装は昔ながらな感じだった。

 

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まあ、二等なんで当然雑魚寝なんですがね。乗客はほとんどいないので、一つの雑魚寝スペースを二人で独占できる。

場所を確保したら寝る・・・のではなく、当然船内を探検することになる。この船は昼間も使いまわすので、座るスペースも結構ふんだんに用意されている。食堂はないが、自販機とかはちゃんと充実していた。

 

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外に出てみても真っ暗である。目の前に広がるのは津軽海峡、周りは埠頭で何もなしとなれば当然だが。外にいても海風が直撃するだけなので、とっとと船室に戻って寝ることにした。なんせ時間は4時間ぐらいしかない。

荷物を置いた船室へ戻ろうとすると、ドライバーズルームなるものを発見。どうやらこの中は寝台になってるらしい。いくつか部屋があったので様子を見てみると、なんだガラガラじゃないか。本来はトラックドライバー優先らしいのだが、こんなにガラガラなのに雑魚寝するのもあほらしい。あくまで優先、空いていれば一般客も使っていいよということなので、荷物をこっちに持ってくることにした。

 

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ちょっとわかりにくいが、こんな感じでちゃんと仕切りのカーテンがある寝台である。充電も当然できる。これで1600円は破格だ。4時間とは言え移動しながらこの待遇ならネカフェのより全然いい。

ラッキーと思いながら、到着15分前にアラームをセットして眠りにつく。もちろんイヤホン目覚ましだ。この日は長時間の移動だったのですんなり寝れた記憶がある。

北海道鉄道旅行記 二日目② 弘南鉄道で田んぼアートへ

旅行日:2017.08.29

二日目行程

 

もくじ

 

 

奥羽本線:青森→弘前 寄り道のはじまり

乗車列車奥羽本線 普通 弘前行 青森15:38→弘前16:18

 

北海道にへは青森から向かう青函フェリーに乗って函館に向かうのだが、宿代節約のため深夜便に乗る。となると時間が余りに余るので、ちょっと寄り道。奥羽本線に乗って弘前へ向かう。

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観光列車TOUHOKU EMOTHION(左)と、E751系特急列車(右)。青森駅にて。

 

www.jreast.co.jp

 

安定のロングシート列車、701系に乗り込む。そんなに長い時間乗るわけではないのでいいけど。

 

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見慣れた顔ですね。

青森から弘前までは40分ほど。この区間は乗客も多く、ロングシートなのも納得がいかないでもない。

途中の駅ですれ違いの停車時間があった。反対のホームには確か電気機関車がいた気がしたので、発車してしまうんではないかと不安に思いつつ、えいっ!っと外に飛び出してばばっと写真を撮り、すぐ電車に戻った。すると車内にいたおばちゃんが、

「なんか珍しい電車でもいたっけ?」

と聞いてきた。

僕「いやまあただの機関車なんですけど~」

お「突然飛び出すからびっくりしたわ!もう発車しそうなのに!」

...ご心配かけてすみません。そこからはおばちゃんが降りる駅まで、「僕たち東京から鈍行できたんですよ~」みたいな感じでたわいもない話をした。こういう時自分から話しかけるのはあまり得意ではないので、話しかけてくれる人がいると嬉しい。

16:18、弘前駅に到着。

 

弘南鉄道弘南線弘前田んぼアート 旧東急車で田んぼアート

乗車列車弘南鉄道弘南線 普通 弘前16:30→田んぼアート16:53

 

弘前駅弘南鉄道に乗り換える。

弘南鉄道のホームへ向かうと、改札でアニメ・ふらいんぐうぃっちとのコラボ記念乗車券が売ってた。そういえばあれの舞台が青森で、弘南鉄道でラッピング電車が走ってたりしたっけ。ちょうど見ていたアニメなので買うか迷った。もう切符としての使用期間は過ぎているらしい。

けど買った。これはしょうがない。

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かわいい。

ふらいんぐうぃっちは、ファンタジー系日常アニメである。まったりしてていいよ。

 

www.vap.co.jp

 

 

さて、ホームに出ると旧東急の車両が待っていた。

 

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東急7000系。日本鉄道業界初のオールステンレス車両である(wikipediaより)。東急線内では姿を消してしまったが、弘南鉄道のほか、北陸鉄道水間鉄道福島交通で現役稼働中。 ちなみに僕はこの記事を書いている時点で、北陸鉄道水間鉄道でも乗車済みである。

中古でそのまま使っているので、手すりを見ると東急時代の名残を見ることができる。

 

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「TOKYU」「Bunkamura」の文字。完全に東急、渋谷である。文字の部分の色が剥げているのに歴史を感じる。書いてあるキャッチフレーズが微妙に古臭くて、最近のそれのような横文字が入っていないのも時代を感じてポイントが高い。

鉄道の世界でも田舎で余生を送る年寄りは多い。

 

弘前を発車すると、がたがた揺れながら田んぼのど真ん中を進む。線路の整備がいまいちなのか、ローカル私鉄ではよくあることだ。こうなると大手のようにスピードも出せないのでのんびり進む。これはこれでローカル私鉄の醍醐味である。

田舎では恒例の地元高校生たちに囲まれていた車内だったと思う。途中の駅にSLが置いてあったり、車庫にいた古そうな車両を見るために窓に張り付いたりしていたら、あっという間におめあての田んぼアート駅に到着してしまった。

 

田舎館村田んぼアート 駅前すぐの大迫力

滞在時間:1時間1分(田舎館駅より乗車)

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田んぼアート駅。

この名前がそのまんまの駅は、2013年開業と比較的新しい。お分かりの通り、田んぼアート会場ののすぐそばにある。駅を降りると、そびえたつ塔が見える。

 

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そう、田んぼアートは地上から眺めても仕方がない。

平日でガラガラなのは当然なんだが、なぜか受付に職員が三、四人ぐらいいた。・・・・・そんなにいらないでしょ、とは突っ込まず、エレベーターで塔の中を昇っていく。展望台に到着すればすぐ、モモタロサァンが目に飛び込んだ。

 

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おおおおーーー。想像以上のクオリティである。みんな凛々しい顔してるな。

これが米であるようには全く見えない。っていうかこんな変な(?)色の米がこんなにあったというのが驚きである。古代米とかで赤い粒のコメがあるのは知っていたが、葉っぱそのものに色がついているやつがあるとは・・・ 雲の部分に至っては真っ白じゃないか、蕎麦の花なのでは?と思ってしまう。この色付き稲もどうやら食べれるらしい。

ここ田舎館村にはほかにももう一か所田んぼアートをやっているところがあって、これは駅から少し遠いのだがそちらが第一会場である。そっちはヤマタノオロチスサノオノミコト(2017年度)で、写真で見る限りここよりさらに迫力がありそうだった。田舎館村にはこれを町おこしとしている。青森に行ったときは皆さんもぜひ。

 

www.inakadate-tanboart.net

 

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田んぼアートの反対側を見ると、さっきの駅が見える。こう見ると本当に田んぼのど真ん中にある駅だ。曇り空なのが残念だが、田んぼアートと一緒にただの田んぼものんびりと眺めて満喫したところで、下に降りる。せっかくなので田んぼアートのそばまで行ってみることにした。

 

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鬼はともかく、モモタロサァンに関しては横からじゃ全くわからん。下から見て上からの見栄えと見比べることで、よりこのアートのすごさがわかる。あの角度からどう見えるかを、このサイズの中できちんと計算して作っているわけだから、田舎館村の努力がうかがえる。

余談だがこの場所をgooglemapで見てみると、googleの遊び心が見られる。

...と思っていたのだが、今(2019.03.07)見たらそれがないじゃないか!季節がだめなのかな?夏には期待してますよgoogleさん。

 

弘南鉄道弘南線:田舎館→弘前 名実ともに田舎の田舎館駅

乗車列車弘南鉄道弘南線 普通 弘前行 田舎館17:54→弘前18:19

 

隣の田舎館駅は割と近くなので、せっかくだしそこまで歩いてみる。田んぼアート駅から線路沿いに通りを越えて、ちょっとした集落を過ぎるとすぐ田舎館駅だ。

 

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まあわかっていたから向かったのだが、話に聞いたとおりなかなか味のある駅である。

駅前だからといって何かが整備されているでもなく、目の前に倉庫があるせいで、この駅まで倉庫に見えてくる。古びたクリーム色の壁、赤い色のトタン屋根、無造作に立つ電柱。昭和のまま時が止まったような駅である。

 

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今の駅名看板の上に、旧字体の「驛」がうっすら残っているのも、この駅がたどってきた歴史を匂わせて、古びたモノ好きにはたまらん。これで現役というのはかなりポイントが高い。
17:54発の弘前行に乗るのに、10数分前ぐらいについた。最初が人がほとんどいなかったが、少しずつ人が集まり、気づけば車もやってきた。駅と家が遠い人は家族に送ってもらうという、田舎では当たり前の光景なんだろうが、なんとなく新鮮に映る。

ホームで電車を待っていると、反対方向の列車がやってきた。高校生がそこそこ降りてきて、止まっている自家用車に乗り込んでいく。やがて弘前行も到着。こちらも結構混んでいた。荷物が邪魔にならないように乗り込み、弘前へ戻る。

空は暗くなり、本州を立つ夜が近づいてきているのを感じる。

 

弘前 イガメンチが、食べたかった。

滞在時間:2時間25分

 

田舎館駅を出て、弘前についたのは18:19。ここで晩御飯を食べる。旅行先、せっかくだからおいしいものを・・・とは思うが全くのノープラン。色々さがした結果「いがめんち」なるものがあるらしい。

よさげなお店が一軒、「とんかつ しげ作」。地図を見るとちょっと駅から遠いが、2時間あるし行ってみよう。と思って歩いていると、弘南鉄道大鰐線中央弘前駅が見えてきた。さっき乗った弘南鉄道の別路線であるが、この駅は弘前駅から少し離れている。

 

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しかし近づいて看板を見て初めて駅だと気づいたような駅だ。ありえん場末感が漂っている。夜なので駅の中が明るく見えるが、実際は特別明るいというわけでもない。むしろ蛍光灯と灰色の床で非常に陰気臭い駅だ。駅前も特に何かあるわけではないが、この駅の存在が駅周辺をドヨーンとさせていると感じざるを得ない。まあ個人的にはこの場末感が逆にそそられたが。

ちなみに東北の駅百選に選ばれてるらしい。・・・大丈夫か東北の駅百選

 

歩くこと30分ほど、やっとのことで「とんかつ しげ作」に到着。

 

tabelog.com

 

はいってイガメンチがあるか聞いてみると・・・

今日はイカが入ってきてなくて・・・

・・・・!!!!!死亡宣告来てしまった・・・・。確か今年はあんまりイカが取れてなくてみたいなことをニュースで言ってた気がする。それなら仕方ありませんねとすいません~とお店を出る。ため息をつく二人。また駅まで戻るのか・・・・・

 

途中に昔ながらの市場があるのだが、当然もうしまっている。ぐったりしつつもなんとか駅の近くのデパートに到着。あきらめきれない僕たち(というか僕)はお総菜コーナーを探す。・・・ない。お総菜コーナーにもないのかよぉ。仕方なくデパートを出る。

余談だがこの間、大学生協をのぞいたら、まさかの「イガメンチサンドウィッチ」が売っていたので思わず買ってしまった。味は普通だった。

 

なんだかんだで時間がないので、駅近くのラーメン屋に突入。

 

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蘭華亭だったと思う。いたってシンプルな醤油ラーメンだけど、歩き疲れた体にはしみた。地元の運動部集団ががっついてて、「うーんラーメン屋だ・・・」という謎の感想を抱いた。

tabelog.com

 

ちなみに最近はラーメンといえば天下一品ばかり行っている。読者も行こうな(唐突)。

 

奥羽本線弘前→青森 さあ北の大地へ踏み出そう

乗車列車奥羽本線 普通 青森行 弘前20:44→青森21:34

 

何とか腹ごしらえをして弘前駅に戻る。駅に着くと五能線ディーゼルカーが止まっていた。

 

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やっぱ古臭いディーゼルカーはいいなあ。特に音が。北海道から戻ったら五能線に乗るのだが、リゾートしらかみに乗るので残念ながらこいつには乗らない。

青森に向かうために乗るのは、行きと同じく電車である。今日は青森からいよいよ北海道へ渡る。暗闇を抜け、列車は青森に21:34に着いた。

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